大切に育てていた野菜の植木鉢が、次々と消えていったら...。そんな信じがたい出来事に遭遇し、まさかの方法で植木鉢を取り戻した体験を描いた漫画『スマートタグを使って盗まれた植木鉢を取り返した話』(作・いとうみゆきさん)が、SNSで大きな注目を集めています。
物語の始まりは、作者がアパートの駐車場の隅で育てていた野菜の植木鉢のうち、ひとつが忽然と姿を消したことでした。なくなったのは、春から丹精込めて育てようやく実がつき始めたオクラです。作者は「盗まれた…?」とショックを受けつつも、半ば諦めていたといいます。
ところが、翌週にはピーマンの植木鉢まで消失。「これは絶対に盗まれている…」と怒りがこみ上げた作者は、「犯人はまた来るはず...」と対策に乗り出しました。
それは、残っている植木鉢の写真撮影と、植木鉢の土の中へスマートタグを埋め込むという作戦でした。スマートタグとは、スマートフォンと連動して財布や鍵などの紛失を防ぐための小型デバイスです。手元から離れると通知が届き、おおよその位置を把握できることから、作者は普段財布に入れていたタグの活用を思いついたのです。
数日後、ついにスマホに「タグが離れました」という通知が届きます。作者は「ほんとに来た!」と驚きながら位置情報を確認すると、表示されたのは近くの住宅街でした。スマホを片手に探し歩いた先で、作者が育てた野菜の植木鉢がずらりと並んだ家を見つけます。
作者は「本当に見つかるんだ」とスマートタグの性能に驚きつつ証拠写真を撮影し、そのまま警察に相談しました。そして、写真やスマートタグの位置情報が決め手となり、無事に植木鉢を取り戻すことができたのです。警察曰く、犯人は「捨ててあると思ったから」と話したそうです。
読者からは「警察に対応任せて正解です」や「ウチもシクラメンの鉢を盗まれました。捨ててあると思ったって同じ言い訳してましたよ…」などさまざまな声があがっています。そこで、作者のいとうみゆきさんに同作について話を聞きました。
■後日、思わぬ形で犯人とやりとりすることになりました。
-同作を描かれたきっかけを教えてください。
私は忘れ物やなくしものがとても多いので、紛失防止タグは生活に必須のアイテムです。普段から大助かりなのに、今回は事件の解決にまで役立ってくれたので、記念に漫画にしてみよう! と描いてみました。
ーその後は植木鉢は無事育てられているのでしょうか?
ナスとピーマンが数個、オクラはたくさん収穫できました!冬になった今は小松菜やほうれん草を育てています。
また、犯人とはお互いに顔を合わすことなく解決することができたのですが、後日、思わぬ形で犯人とやりとりすることになりました。というのも、私がフリマ情報掲示板で無料出品していた家具に引き取り希望のメッセージを送ってきた人が、その犯人だったのです。
ほとんどの場合自宅以外の場所で取引をするので、相手がどんな人なのかを知ることはできません。でもその人は家まで運んできてほしいと自分の住所と本名を送ってきたため、同一人物だということがわかってしまいました…!なので今、合法的にうちのものが犯人の家にあります。
-スマートタグはその後も活躍していますか?
紛失防止タグのおかげで植木鉢は戻ってきましたし、日々の暮らしも少し楽になっています。忘れ物やなくしものが多い方には、ぜひ使ってみてほしいアイテムです!
(海川 まこと/漫画収集家)























