ペーパーナプキンに残された、無数の「正」の字。あるおにぎり専門店で、食べた個数をメモに残して帰るという「客同士の自発的な文化」が静かなブームとなっています。
茨城県常総市にある、おにぎり専門店「お結び家 縁」さん(@omusubi_1202)がThreadsに投稿した、ペーパーナプキンに記された「戦歴」とおすすめの食べ方を記したメモ。単なる大食い記録に留まらない、客側の熱すぎる「おにぎり愛」が詰まったやり取りが、SNSで「楽しそう」と注目を集めています。
投稿主である店主さんは、おにぎりの食べ放題店を始めた経緯について、次のように話します。
「おにぎり屋というと、朝から昼にかけてがお客様の増える時間帯だったのですが、何とか夜にもお客様を呼びたかったので食べ放題を始めました。こだわっているのは、お米の炊き加減。よく咀嚼すると米の甘みが出ると思い、固めに炊いているのですが、お米好きにはそれがハマっているようです」
今回お店がThreadsに投稿したのは、食べ放題を楽しんだお客さんがテーブルに残していった数々のメモ。そこには、何個食べたかを「正」の字でカウントした跡がびっしりと並んでいました。店主さんによると、このスタイルは店側が推奨したものではなく、お客さんが自然と始めたものだそう。
「毎回、メモが置いてある度にSNSへ載せてたので、その影響で広まったのかもしれません。食べ放題をいろんな形で楽しんでもらえているようで、うれしかったですね」
しかし、今回特に話題を呼んだのは、個数だけでなく「具体的な攻略法」まで書き添えられたメモでした。そこには「牛そぼろ卵黄」といった人気具材の推しコメントに加え、「最後はおにぎりを和風だしに入れてシメにするのがおすすめ」という、通な食べ方まで指南していたのです。
「グループ内で何個食べたかを競うような、回転寿司などでありがちなゲーム性が食べ放題にはあると思っていましたが、まさか食べ方まで指南されているとは驚きました」
オープンから約1カ月半。現在(2026年1月)の最高個数記録を尋ねると、驚きの数字が返ってきました。
「男性は27個、女性は36個が最高記録です。しかもその方は、『本当はまだまだいけた』と仰っていて、びっくり。テレビの大食い企画に出られるような個数を食べる人が意外と多いんだな、と驚いています」
こうしたペーパーナプキンを通した「記録への挑戦」や「メモを通した交流」は、お店にとって「常連づくり」にもつながっているそうで、単なる話題作り以上の意味を持っているといいます。
「今は『美味しい』のは当たり前で、お客様はそれ以上の興味を示さないと来店動機に繋がらないと思っています。なので、『美味しくて楽しい』お店にしていきたい。もしペーパーナプキンにメッセージが書かれていなくても、お会計の時に『何個食べました?』などと声をかけることができるので、この点も食べ放題を始めて良かったことですね」
店主さんは、「おにぎりを囲む時間」の良さについても、こう話します。
「グループで来たお客様が『これ美味しい』と感想を言い合っているのを見ると、様々な具が楽しめるおにぎりはコミニケーションを取るためのテーマにぴったりなんじゃないかと。とくに家族間で盛り上がっている様子を見ると、感激ですね」
























