クチコミを参考にして飲食店や美容院を選んだことがある人は多いでしょう。ただ、どれだけ高評価が並んでいても、少しでも低評価のクチコミがあると心配になってしまうものです。そんなクチコミ欄で見つけた少し怖いパン屋さんを描いた、こきみよいさんの体験漫画『絶対に怒らせてはいけないパン屋』がInstagramで注目を集めています。
それは、作者が近所に新しくオープンしたパン屋さんのクチコミをチェックしているときのことです。ほとんどが高評価でしたが、1件だけ低評価のクチコミを発見します。コメントは「普通以下でした」という内容で、それほど気になるものではありません。
しかし、そのクチコミに対するオーナーの返信は、「当店は普通以下とのことなので、ぜひ他のお店をご利用ください」というかなり強気なものでした。そのやり取りを見た作者は、「絶対に怒らせてはいけないパン屋だ」と感じ、目立たないように過ごそうと決意します。
実際にそのパン屋へ行ってみると、店内にはおいしそうなパンがずらりと並び、店員さんも親切に対応してくれました。商品の説明も丁寧で、クチコミを受けて改善したことが伝わる場面もあり、お店の誠実な姿勢がうかがえます。パンにも接客にも大満足でしたが、「あの強気なオーナーがどこかにいるのでは…」と、最後まで緊張を緩められず店を後にするのでした。
同作について、作者のこきみよいさんに詳しく話を聞きました。
■私の脳内ではゴルゴです
ーオーナーさんの返信を見た時は率直にどのようなことを思われましたか?
率直に「ちょっと怖い方なのかも…!」とは思いました(笑)ただ、夫も言っていたように、「この時代に店名を掲げて自分の考えを発信できるということは、それだけお店やパンに自信とプライドを持っているんだろうな、かっこいいな」とも感じました。なので、ビビりながらお店へ向かったのは事実ですが(笑)、不思議と「悪い人ではなさそう」という気持ちも同時にありました。
ー実際にお店へ行ってみると、クチコミで抱いていた印象とのギャップはありましたか?
実際にうかがうと、クチコミで指摘されていた点がきちんと改善されているように感じました。「ちゃんとお客さんの声を受け止めて、お店をより良くしようとしているんだな」と思い、「とても真面目で誠実なお店なんだなぁ」と感心しました。1番印象に残っているのは、店員さんがレジで気さくに雑談してくださったことです。夫と2人で大笑いしながらお店を後にして、「私たちが見ていたクチコミの印象と全然違ったね」と話しながら帰りました。
ーその後もこのパン屋さんには行きましたか?
もちろん行きました!!パンが本当においしくて、「こんな絶品パンが近所にあるなんて…!」と感動したほどです。それ以来、結構な頻度で通っています。行くたびに、あれもこれもと大量に買ってしまいます。工房の方をチラッと見てみたりするのですが、オーナーさんには、実はいまだにお目にかかれていません。足繁く通っているので、いつか「この人が…!」となる日が来るかもしれません。今のところ、私の脳内ではゴルゴです。
(海川 まこと/漫画収集家)
























