「ベッドのサイズをシングルかセミダブルで迷っていて、もう一つの選択として、シングルを2つ並べたら猫たちは使ってくれるのか? という検証をしたいと思います。右はカウチで長さも高さも足りてないけど、とりあえずね」
そんなコメントとともに始まった「猫のためのベッド選び」にまつわる検証が、Xで話題になりました。
投稿したのは、emy@保護猫とレオパと平屋一人暮らしさん(@g041a036)。一緒に暮らしているのは、元保護猫の兄弟です。白猫の「あきら」ちゃんと、茶トラの「みのる」ちゃんは、ともに2歳の男の子です。
まずはシングルベッドの隣にカウチソファを並べ、2台分の寝床を用意しました。カウチのそばには、「何が始まったの?」とでも言いたげに、様子をうかがうあきらちゃんの姿が。果たして、猫たちは広くなった寝床を使ってくれるのでしょうか。
検証1日目。カウチを確認すると、そこには誰もいません。あきらちゃんは棚の上で眠り、みのるちゃんはカウチの下にいたそうです。初日から、なかなか思惑どおりにはいきません。
迎えた2日目。今度は2匹そろって、飼い主さんのシングルベッドに集合! 飼い主さんが寝る場所もないほど体をぐーんと伸ばし、気持ちよさそうに眠っています。せっかく用意した隣のスペースは、見事に空いたままです。
3日目も、あきらちゃんはシングルベッドの上へ。一方、みのるちゃんが選んだのは床でした。やはり、カウチには向かいません。
そして4日目。飼い主さんは、2匹が好む新品のシーツをカウチに敷き、誘導を試みました。これなら寝てくれるかも……と思いきや、2匹が集まったのは、シングルベッドで眠る飼い主さんの足元でした。
検証結果を見た飼い主さんから飛び出したのは、「もうセミダブルでいい気がしてきた」のひと言。一連の投稿には、「ママ大好きにゃ」「愛されてますね」など、ほっこりする声が寄せられました。
■寝床を広げても猫たちはいつもの場所へ
これまで賃貸住宅での引っ越しが多かったという飼い主さん。寝心地より持ち運びやすさを優先し、セパレートタイプの脚付きマットレスを使ってきました。
「いつか終の棲家が見つかったら、一体型のベッドに買い替えようと考えていました。2年ほど前に中古戸建てを購入してから、新しいベッドを探し続けています」
普段、2匹はそれぞれ好きな場所で眠っていますが、明け方になると飼い主さんのベッドへやってくることが多いそうです。
「シングルベッドに人間ひとりとオスの成猫2匹では、さすがに窮屈です。めったにありませんが、誤って蹴ってしまったこともあり、もう少し広いセミダブルも検討するようになりました」
とはいえ、セミダブルへの買い替えにも迷いがありました。寝具の新調や洗濯、老後の家具移動などを考えると、シングルベッドを2台並べたほうが扱いやすいのではないか。不要になったときには、1台だけ処分することもできます。
さらに、「セミダブルでは期待するほど広くならない可能性もある」と考え、今回の検証を始めました。
しかし、リビングからカウチを運び込んだときこそ様子を見に来たものの、その後の2匹はまったく興味を示さなかったといいます。
「隣にスペースができれば、自然に移動して広々と寝てくれるのが理想でした。足をカウチ側に置いてみたり、新品のシーツを敷いて誘導したりしても効果はありません。相変わらず、シングルベッドの上でぎゅうぎゅうになって寝る毎日です」
■4日間の検証を経てセミダブルが有力に
「2匹がまったくカウチを使ってくれなかったため、検証4日目には、シングルベッドを2台並べても意味がないと悟りました」
こうして、新しいベッドはセミダブルに候補を絞ることに。ただし、ひとつ気がかりなこともあります。
「ベッドが広くなっても、猫たちがあえて団子状態で寝ようとしたらどうしよう、という心配はあります。こればかりは事前に検証できないので、購入してから確かめるしかなさそうです」
もうひとつ検討しているのが、現在使っているセパレートベッドの一部を残し、ペットベッドとして活用する案です。
「夏は団子状態で寝ていますが、冬にはペットヒーターのある場所で寝てくれることもあるので、一定の効果が期待できそうです」
■多頭飼育崩壊から保護された愛猫たち
飼い主さんにとって、猫を迎えることは長年の夢でした。迎えるなら保護猫がいいと考えていたそうです。
「今の家猫は長生きです。子猫から育て、最後まで看取ることを考えると、体力と経済力に余裕のあるアラフォーの今が、最後の機会かもしれないと思いました」
ペット可の賃貸物件を探したものの、なかなか見つからず、最終的に中古戸建ての購入を決意。そこで、あきらちゃんとみのるちゃんを迎えました。2匹の正確な出生順は分かりませんが、面倒見がよく親分肌のみのるちゃんを兄、甘えん坊でマイペースなあきらちゃんを弟としているそうです。
兄弟は、多頭飼育崩壊が起きた家で生まれました。保護主さんによると、猫の数があまりにも多く、母猫までは保護できなかったため、不妊手術を施して元の場所へ戻すTNRを実施。子猫たちは、それぞれ里親さんのもとへ旅立ちしました。
「2匹は今も、とても甘えん坊です。これからはこの家で、できるだけ幸せにしてあげたいと思っています」
用意された余白には目もくれず、いつもの温もりへ。思惑どおりにいかないところまで、愛おしい家族の風景です。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)























