ノミの糞が溶けて、水が真っ赤 画像提供:かごねこ※画像はトリミングしています
ノミの糞が溶けて、水が真っ赤 画像提供:かごねこ※画像はトリミングしています

保護されたばかりの子猫をたらいのお湯で洗っていると、透明だった水がみるみるうちに赤茶色に…

ショッキングな映像が、SNSで話題になっている。

初めて目にした人は「どこかケガをしているのでは!?」「何かしてしまったかしら?」と思わず焦ってしまうかもしれないが、原因はノミ。子猫の体に大量に付着していたノミの糞が、水に溶け出したのが理由だそう。投稿したのは、保護活動を行う、かごねこ(@ kago_neko_)さん。小さな体に襲いかかるノミの危険性、保護時の正しいケアについても話を聞いた。

--撮影された子猫たちの状況は?

かごねこ:この子猫たちは多頭飼育崩壊のお家で生まれ、衰弱していたため保護しました。毛をかき分けると、たくさんのノミと黒い砂のような糞が確認できる状態。洗っている途中でお湯がどんどん赤くなっていくのを見て、「小さな体から、これほどの血を吸われていたんだ。よく生き延びてくれた」と胸が痛みました。

--お湯が赤くなることについて?

かごねこ:ノミは血液を吸って生きているので、糞には消化された血液成分が含まれていて、水に濡れると赤茶色くにじみ出てくるんです。鹿児島では黒い粒が、ノミの糞なのか火山灰なのか分からないこともありますが、水を含ませたティッシュの上に置くと、ノミの糞なら赤くにじみます。

--実際のノミの危険性は?

かごねこ:「たかがノミ」と思われがちですが、小さな子猫にとって大量の吸血は深刻な貧血を引き起こします。輸血が必要になるケースや、瀕死状態になった子を何度も目にしてきました。外や過酷な環境で生まれる子猫たちにとって、ノミは命に関わる大敵なんです。

--保護した子猫を洗う際に気をつけていることは?

かごねこ:子猫は体温を奪われやすく、洗うこと自体が負担。まずは体温や食欲、元気、貧血・脱水の程度を確認し、状態が悪い場合は保温や補液などの治療を優先。安定していれば、暖かい環境で皮膚に合わせたシャンプーを使って短時間で洗い、すぐ乾かして保温します。でも洗っただけでは、ノミ問題は解決しないんです。目に見えない幼虫やさなぎが残っていることも。受診して処方されたノミ駆除剤の使用や、掃除など、継続的なケアも不可欠です。

   ◇   ◇

投稿には「かゆかったでしょうね、でもきれいになってよかった!」「これからは幸せになって」「小さな体でギリギリ頑張ってたのか」などの反響が寄せられた。

「過酷な環境で生まれる命が、これ以上増えませんように。すべての猫に幸せを」と語る保護活動者さん。過酷な経験を乗り越えた子猫たちが、幸せな未来へ歩んでいけるよう願ってやまない。

(まいどなニュース特約・瀬戸 ゆきほ)