高市早苗首相、中国の習近平国家主席(新華社=共同)、トランプ米大統領(ゲッティ=共同)
 高市早苗首相、中国の習近平国家主席(新華社=共同)、トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米ホワイトハウスのレビット報道官は11日の記者会見で、日中関係の緊張を巡りトランプ大統領が「米国は日本と非常に強固な同盟を維持しつつ、中国とも良好な協力関係を保つ立場にいるべきだと考えている」と述べた。一方への過度な肩入れは避け、対立から距離を置く姿勢を印象づけた。

 トランプ氏は中国との貿易交渉を重視し、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を発端にした日中の関係悪化について公の場で発言していない。レビット氏は、トランプ氏が高市氏と「素晴らしい関係を築いている」と強調した上で中国の習近平国家主席とも良好な関係にあることは「米国にとって有益だ」と語った。

 中国海軍の空母「遼寧」から発艦したJ15戦闘機が6日、沖縄本島南東の公海上空で航空自衛隊のF15戦闘機に対し、2回にわたりレーダーを照射。米国務省の報道担当者は9日に「中国の行動は地域の平和と安定に資するものではない」と批判していた。