バンス米副大統領(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=22日、エルサレム(ゲッティ=共同)
 バンス米副大統領(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=22日、エルサレム(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル訪問中のバンス米副大統領は22日、中部テルアビブで、イスラム組織ハマスによる拘束から解放された人質や家族らと面会した。バンス氏はパレスチナ自治区ガザに残る遺体について「全員が戻ることは約束できない」と述べた。「返還が早期に実現するよう取り組んでいる」とも語り、理解を求めた。イスラエルメディアが報じた。

 イスラエル首相府によるとルビオ米国務長官は23日にイスラエルを訪れ、24日にネタニヤフ首相と会談する。米国のウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏も20日にイスラエルを訪問した。米政権は高官を相次いでイスラエル入りさせ、不安定な状態が続くガザ停戦の維持に向け働きかけを強めている。

 一方、イスラエルメディアは22日、ネタニヤフ氏がバンス氏に、トルコ部隊のガザ入りは「レッドライン(越えてはならない一線)」だとして拒否したと伝えた。バンス氏は21日の会見で、治安維持のためガザへの展開が見込まれる国際安定化部隊にトルコの参加を想定していると話した。