■周囲から愛されていること伝える
自宅の一室に、小中学生の娘たちがかつて使っていた人形やゲーム、ドールハウスなどがずらりと並ぶ。
明石市魚住町西岡の教会職員、獅々賀(ししが)知穂さん(37)と夫の翼さん(42)が、里親として一時的に預かる子どものために用意した、通称「おもちゃ部屋」だ。月に2、3回ほど子どもたちがやってきて、この部屋で過ごす。放課後は、現在小学3、6年と中学1年の実子3人が一緒に遊ぶ。
夫婦が里親の活動を始めたのは3年前。育児疲れや急な仕事、入院など、さまざまな事情を抱える家庭から、子どもを数日間預かる「ショートステイ里親」をしている。明石市が先駆的に取り組んできた、里親制度の一種だ。
きっかけは、知穂さんが中学時代、教会のボランティア活動で養護施設を訪れたときの経験だった。「同年代の子どもたちと楽しく交流しよう」と参加したが、施設職員から、スキンシップは控えて距離を保ち、「また来るね」などと守れない約束はしないよう注意を受けた。「子どもたちが抱える傷の深さを突き付けられた」。ショックを受けるとともに、児童福祉の仕事に興味を持った。























