長男大介さんのことを話す山本佳代さん=淡路市斗ノ内
長男大介さんのことを話す山本佳代さん=淡路市斗ノ内

 「壊れかけの家で過ごすしかなかった」。淡路市斗ノ内の山本佳代さん(69)は30年前、阪神・淡路大震災で被災し、知的障害のある長男大介さん=当時(12)=らとともに避難場所を求めてさまよった。まだ、障害者らが身を寄せる福祉避難所が定着していなかった当時。その後も各地で災害が相次ぐ。佳代さんは「災害時、全ての被災者が安心できる場が必要だ」と思いを込める。(古田真央子)

■「災害時、だれもが安心できる場必要」

 1995年1月17日の早朝、佳代さんは同市斗ノ内の今とは違う場所にある自宅の台所で弁当を作っていた。突然、激しい揺れに襲われた。たんすなどの家具が倒れ、自宅は全壊したが、大介さん、夫浩平さん=同(46)=とともに何とか無事だった。