30年前、阪神・淡路大震災の被災地、淡路島の北淡町(現淡路市)で、遠くニュージーランドから駆けつけ、ボランティアのリーダーとして奔走した日本人男性がいた。活動を通じて生まれた男性と島との縁は、2011年に起きた東日本大震災の被災者支援にもつながった。今は静岡県焼津市で暮らす男性に、被災地への思いを聞いた。(中村有沙)
同市で外国語教室を開く増田浩宇(ひろたか)さん(59)。子どもから大人までを対象に英語を教えている。
震災時、ニュージーランドにはワーキングホリデーで滞在。語学学校で学びながらアルバイトをする毎日を送っていた。