NHKが19日に放送する「明日をまもるナビ」より。関西各局のアナウンサーが集まる(NHK提供)
NHKが19日に放送する「明日をまもるナビ」より。関西各局のアナウンサーが集まる(NHK提供)

 阪神・淡路大震災の発生から17日で30年となるのに合わせ、兵庫や大阪のテレビ各局は特集番組を放送する。災害の記憶継承は30年を境に難しくなるという「30年限界説」が唱えられる中、若手の記者やアナウンサーたちが教訓を受け継ごうと、発生当時を知る先輩らから話を聞き、メディアの役割を考える番組が目立つ。(藤森恵一郎)

 震災30年に際し、関西の民放6局(サンテレビ、MBS、ABCテレビ、カンテレ、読売テレビ、テレビ大阪)とNHK大阪放送局は、災害報道のあり方を考える連携プロジェクトを発足させた。昨年、合同で勉強会を開催。若手の記者やディレクターら延べ約300人が参加し、被災地取材の現状や災害報道の課題について議論を交わした。