「神戸新聞文芸」最優秀賞を受賞した(後列左から時計回りで)くわはらつるよさん、高井節子さん、坂本ユミ子さん、羽里吉弘さん、一ノ瀬美郷さん、後藤万里さん=神戸新聞社(撮影・斎藤雅志)
「神戸新聞文芸」最優秀賞を受賞した(後列左から時計回りで)くわはらつるよさん、高井節子さん、坂本ユミ子さん、羽里吉弘さん、一ノ瀬美郷さん、後藤万里さん=神戸新聞社(撮影・斎藤雅志)

 詩歌や散文作品を読者から募る「神戸新聞文芸」欄の2025年最優秀賞の表彰式が25日、神戸市中央区の神戸新聞社であった。受賞者のうち6人が出席し、「シンプルな歌でも人の心を打つという大発見があった」「1文字の重さを感じながら続けていきたい」と、創作活動の魅力や意欲を語った。

 神戸新聞文芸は、俳句▽詩▽短歌▽川柳▽エッセー・小説▽ショートエッセー-の6部門がある。今回は6人の選者が25年の特選作品から俳句を2点、その他は各1点を最優秀賞に選出した。

 高井節子さん(78)=加西市=は川柳「今ここで言うまい太陽は真上」で受賞。新聞や広告などから拾い集めた言葉をノートに書き写し、「毎日3~4時間、台所の机に向かい、きらりと光るものを紡いでいる」と話した。

 約10年のブランクを経て昨年創作を再開した羽里吉弘さん(63)=尼崎市=は、小説「『A』キーの上で」で受賞。「自分の中から出てきたものを、肩の力を抜いて書けるようになった」といい、受賞を「ちょっと人間として成長したことへのご褒美」と形容した。

 昨年1年間の応募総数は俳句、詩、短歌、川柳が計3万6935点(月平均3078点)。エッセー・小説とショートエッセーが計305点(同25点)だった。(安藤真子)