青果を充実させた「八百鮮魚崎南店」の売り場=神戸市東灘区魚崎南町4
青果を充実させた「八百鮮魚崎南店」の売り場=神戸市東灘区魚崎南町4

 生鮮特化型スーパー「八百鮮」(大阪府吹田市)は17日、兵庫県内初店舗となる魚崎南店(神戸市東灘区魚崎南町4)をオープンさせた。1月に閉店したトーホーストアの後継店で、売り場の3割を青果が占める。当日の仕入れで品ぞろえや値付けを決めるためチラシは作らないが、地元の住民が次々と訪れた。

 八百鮮は、市原敬久社長(41)が八百屋として創業し、2021年に流通大手バローホールディングス(HD、岐阜県)傘下に入った。同HD傘下の「たこ一」同様、売上高に占める生鮮の割合が8割超。すしは置くが総菜はない。

 魚崎南店は八百鮮として8店目。売り場面積500平方メートル超で、八百鮮の通常店舗の2倍の広さという。入り口から通路沿いに青果コーナーを設け、鮮魚売り場では生きた魚も扱う。地元の櫻正宗(神戸市東灘区)の酒やビールなども販売する。営業時間は午前10時~午後6時。日曜定休。

 バローHDは関西での売上高500億円を目指しており、都市部で八百鮮とたこ一を展開する計画。トーホーから譲り受ける店舗では、宝塚旭町店が4月にたこ一としてオープン。今秋には六甲道駅前店がたこ一、垂水駅前店が八百鮮となって営業を始め、冬ごろには上沢店(神戸市兵庫区)が八百鮮としてオープンする予定となっている。(広岡磨璃)