市民菜園で野菜の生育を見る「そらばたけ」の倉内敏章さん(右)と、農家の稲垣将幸さん=神戸市垂水区学が丘5
市民菜園で野菜の生育を見る「そらばたけ」の倉内敏章さん(右)と、農家の稲垣将幸さん=神戸市垂水区学が丘5

 神戸市西区で収穫した野菜を路線バスで同市中央区の都心部まで運び、一般消費者に届ける「KOBEベジバス」事業の実証実験が17日から始まる。神姫バス(姫路市)や市民菜園の管理を手がける「そらばたけ」(神戸市中央区)などが実施。そらばたけの倉内敏章代表(41)は「新たな輸送手段を使わないので、環境に優しく効率的な物流が実現できる」としている。(三宅晃貴)

 神姫バスは2021年から、乗客と一緒に荷物を運ぶ「貨客混載」事業を三田市などで展開している。農家と一般消費者を直接結びつけた事業を始めようと神戸市西区の農家、稲垣将幸さん(31)に相談し、今年1月から準備していた。