海に浮かべる球体型の発電設備の模型を手に、波力発電について語るイエローダックの中山繁生さん=大阪市住之江区南港北2
海に浮かべる球体型の発電設備の模型を手に、波力発電について語るイエローダックの中山繁生さん=大阪市住之江区南港北2

 海面にぷかぷかと浮かぶ黄色いアヒル型のオブジェ。おなかの中には発電機-。波の力で電気をつくる「波力発電」の実用化を目指すスタートアップ(新興企業)のイエローダック(神戸市北区)は7月1~7日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに出展し、近未来の技術を披露する。代表の中山繁生さん(54)は行政書士から転身し、発電の仕組みを一から学んだ異色の経歴の持ち主。起業のきっかけは、東日本大震災と福島第1原発事故だったという。(横田良平)

■海に浮かべ発電「設置コストも大幅に削減できる」