「CO2を食べる自販機」の一例(アサヒ飲料提供)
「CO2を食べる自販機」の一例(アサヒ飲料提供)

 阪神電気鉄道と神戸高速鉄道、アサヒ飲料は、阪神本線と神戸高速線の計9駅に、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収する材料を搭載した自動販売機「CO2を食べる自販機」を設置した。1台当たりのCO2吸収量は、林齢56~60年のスギ約20本分に相当するという。

 自販機は周囲の空気を吸い込み、商品を冷やしたり温めたりする。「CO2を食べる自販機」は庫内に粉末状の吸収材を搭載。同材は吸い込んだ空気からCO2のみを吸収することができる。吸収量は、自販機の稼働に必要な電力を作る際に排出するCO2量の最大20%。同材は原則2週間程度で交換し、アスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用されるという。