食べ始めはパリパリと香ばしく、最後はもちもち食感。そんな米粉生地のクレープを提供するキッチンカーが、休日の阪神・北摂地域や丹波篠山市に出没している。お店を持ちたかった妻と、お店を作ってみたかった夫の希望が合わさった移動販売店。平飼いの鶏の卵やバター、きび砂糖などの素材にこだわり、果物などをトッピングしない素朴な一品ながら、じわじわとファンを獲得している。(吉田敦史)
佐々木純子さん(45)と夫の征弘(ゆきひろ)さん(44)が4月から営む「キトネクレープ」。
佐々木さん家族は長女(17)が小学4年だった2016年ごろから、猪名川町と尼崎市の2拠点生活を続ける。純子さんは同町や丹波篠山市の教室で健康体操やヨガを指導しながら、飲食店を開く夢を抱いていた。