太平洋戦争時、パプアニューギニア・ブーゲンビル島で従軍した神戸市出身の洋画家・赤羽恒男さん(1924~2010年)の生涯をたどる特別展が、尼崎市総合文化センター(昭和通2)で開かれている。慰霊の旅を経て描き上げた連作など約60点や手記を展示。命懸けで越えたそびえ立つ山々、空爆におびえながらあおいだ青い空…。3万3千人余りが戦死した激戦地の記憶を秘めた光景が、明るい色彩と柔らかなフォルムで描かれる。(広畑千春)
■連作「ソロモン」など60点や手記
赤羽さんは1955年から亡くなるまで同市を活動拠点にしており、センター開館50年、戦後80年に合わせ企画した。