大天守6階の床磨きをする子どもら=姫路市本町
大天守6階の床磨きをする子どもら=姫路市本町

 姫路城(兵庫県姫路市本町)の大天守6階。時刻は、開城前の午前8時前。普段は静かな時間帯に、にぎやかな声が響く。子どもらが全身を目いっぱい伸ばし、雑巾がけをしている。丁寧に磨かれた床板に朝日が差し込み、輝きを放つ。

 城に親しんでもらおうと、初めて企画された床磨きイベント。松江城(島根)、松本城(長野)、彦根城(滋賀)、犬山城(愛知)の国宝5城で同時に行われ、姫路城では公募の親子連れ20人が約15分間、汗を流した。

 夏休みの貴重な思い出を得た子どもたち。参加した小学4年の男児(10)が満足げに話す。「姫路城が好きだから、きれいに磨けて良かった」(辰巳直之)

■三の丸広場でバーベキュー

 1989年10月、火気厳禁のはずの姫路城三の丸広場で行われたバーベキュー大会。詳細を報じた本紙によると、大会は姫路市の姉妹都市、オーストラリア・アデレードからの訪問団との交流行事として開かれた。文化遺産を担当する文化庁が事前にクレームをつけたが、主催した市はスケジュール通りに開催に踏み切ったという。近くに消防車が待機していたとはいえ、今では絶対に見られない不思議な光景だ。

思い出の写真 募集中

 読者の皆さんから、姫路城に関する思い出の写真を募集しています。撮影時期にこだわりませんが、時代を感じさせるものをお寄せください。編集部が応募写真の中から選び、撮影時の思い出話を添え、今後姫路版で随時掲載します。あなたの大切な一枚をお待ちしています。

 応募は撮影時期、当時の状況を記入し、住所、氏名、ふりがな、年齢、電話番号を添えて、神戸新聞姫路本社編集部へメールか郵送で。写真の返却希望者は返信用封筒に切手を貼り同封してください。メールは写真を添付して件名に「思い出の姫路城」と記し、himeji@kobe‐np.co.jpへ。郵送は〒670-0964 姫路市豊沢町78、神戸新聞姫路本社編集部「思い出の姫路城」係へ。編集部TEL079・281・1125