青空の下、天日干しされるカラスミ=姫路市家島町西島
青空の下、天日干しされるカラスミ=姫路市家島町西島

 酒のさかなとして人気の高級珍味、カラスミの生産が、家島諸島(兵庫県姫路市家島町)の西島で最盛期を迎えている。ボラの卵巣を乾燥させた保存食。冬晴れの下で寒風にさらされ、あめ色の輝きを放つ。

 ウニ、コノワタと並んで日本三大珍味の一つ。長崎県が名産地として知られ、形状が中国の墨に似ていることから「唐墨」と名付けられたとされる。

 家島町の水産会社「大漁丸水産」は、約20年前から取り組む。秋頃に近海で取れたボラを女性従業員らがさばき、卵巣を塩漬けにする。その多くは出荷するが、規格外となったものをカラスミに加工する。作業は1月に開始。塩抜きした後、何度も面をひっくり返しながら20日間ほど干す。今年は、3月上旬までに約1トンを生産する見込みだ。

 同社の小林春光代表(73)は「九州産が有名だが、地元姫路の人にも食べてもらいたい。今年は血抜きにも一手間かけたので、特に色つやが良い仕上がりだ」と手応えを口にする。カラスミは、水産物直売所「姫路まえどれ市場」(姫路市白浜町)などで販売している。同市場TEL079・246・4199(辰巳直之)