加西市山下町の遊休農地を活用し、農薬を使わない有機栽培で米作りしようと、市民有志が任意団体を設立した。今春から、近くの放置竹林から取れた竹パウダーを発酵させて田んぼにまき、土壌の微生物を活性化させてコシヒカリやヒノヒカリを育てる。「かぐや姫米」と名付けて販売する予定で、クラウドファンディング(CF)で作業費や準備金を募っている。(村上晃宏)
■後継者不足など懸念、作業省力化
任意団体は、有機で米を栽培する多田亜寿美さん(49)=同市網引町=ら3人でつくる「『かぐや姫米』を育てる環境農業の会」。農家の後継者不足による耕作放棄地や遊休農地の増加、農薬や化学肥料を使う慣行農法への懸念から、昨年10月に結成した。