特殊詐欺の被害を防いだとして、兵庫県の小野署はセブン-イレブン小野本町店(兵庫県小野市本町)のアルバイト店員小松義弘さん(20)に署長感謝状を贈った。
同署や小松さんによると2月4日午後8時25分ごろ、50代の男性客が店で携帯電話を見ながらアップルギフトカード2千円分を購入しようとした。レジにいた小松さんが使い道を尋ねると「出会い系サイトの支払い」と言われた。メッセージのやりとりを見せてもらうと、母親を亡くしたという女性が送金を望む内容で日本語の表現など不自然な点が多く、特殊詐欺だと確信。店長にも相談し、同署に通報して被害を防いだ。
小松さんは関西国際大学保健医療学部の2年生。「詐欺だと思えば警察に連絡するように店長から言われていた。男性に『ありがとう』と言われ、被害を防げて良かった」と喜んだ。子どもの頃から憧れていた警察官の採用試験を受けるつもりだといい「クレジットカードの不正利用を知らせる電話が自分にも非通知でかかってきた。これからも怪しいと思ったら積極的に声をかけたい」と話した。(坂本 勝)