黄色く色づいた大イチョウ=加西市網引町
黄色く色づいた大イチョウ=加西市網引町

 北条鉄道網引駅(兵庫県加西市網引町)前の大イチョウが色づき、周囲に落ち葉の黄色いじゅうたんが広がっている。観光客らが訪れ、記念撮影をしたり、大イチョウを背景に動画を撮ったりしていた。見頃は11月末までという。

 大イチョウは樹高21メートルで、推定樹齢は約90年。枝ぶりも良く、地域のシンボルとして親しまれている。1989年に「市ふるさとの樹」に選ばれ、2018年に県の「景観形成重要建造物等」に指定された。

 同鉄道によると、10日ごろから色づきが本格化したという。21日時点で上部は散り始めているが、風に揺れるイチョウが秋晴れの空に映え、幻想的な雰囲気を演出している。

 訪れた人たちは華やかな写真や動画を残そうと、構図にこだわっていた。ほぼ毎年訪れるという加古川市のパート滝本道子さん(63)は「とても大きなイチョウ。青空に映えて奇麗」と話した。(村上晃宏)