2日午後、神戸市北区に住む女性(84)が警察や検察を名乗る男たちから犯罪捜査の名目で現金1089万円をだまし取られたとして、兵庫県警有馬署に届け出た。署は特殊詐欺事件とみて調べる。
署によると、8月6日、NTT社員を名乗る男から女性の自宅に「あなたの携帯電話が止まります」と電話があった。さらに警視庁の捜査員や検事をかたる男からも電話があり、「犯人の自宅からあなた名義のキャッシュカードが出てきた。あなたの口座に400万円入っているので口座のお金をすべて引き出してお金の番号を確認させてください」などと言われたという。
女性は指示通り、貯金を一つの口座にまとめ、毎日100万円ずつ引き出した。9月6日午前9時に自宅前に引き出した全額を置くと、すぐにお金はなくなっており、警視庁の捜査員と連絡が取れなくなったという。