投げられたお菓子に飛びつくユリカモメ=中央区弁天町
投げられたお菓子に飛びつくユリカモメ=中央区弁天町

 越冬のために神戸港に飛来している冬の渡り鳥「ユリカモメ」。数十羽の群れが岸壁に並んだり、海面に浮かんだりする姿は冬の風物詩だ。くりっとした目に、ふっくらとした白い羽毛。体長40センチほどで愛らしく、見た目に誘われてパンやお菓子を与える観光客らをしばしば見かける。だが専門家によると、人とユリカモメにとってあまり好ましくない結果をもたらしかねないという。(門田晋一)

■「鳥はパンを消化できません」

 ユリカモメは越冬のためにロシア・カムチャツカ半島などから飛来し、春ごろまで日本各地の海岸や河川などで過ごす。