吃音(きつおん)の当事者で教員志望の大学生による模擬授業が、神戸常盤大(神戸市長田区)で開かれた。同大の学生ら3人が先生役となり、50分間の授業を担当。体験を交えながら、言葉が滑らかに出てこない特徴的な症状や悩みについて説明し、「望ましい接し方は一人一人異なる」と理解を呼びかけた。(岩崎昂志)
■生徒役は公募の幅広い年代
「号令に時間がかかる教室」と題した模擬授業は、自身も吃音があり、啓発活動に取り組む奥村安莉沙さん(東京都)が発案。夢を後押ししようと、2023年から全国各地で開催しており、参加経験のある同大2年の小溝幸音(こみぞゆきね)さん(20)=淡路市=が神戸で初めて企画した。

























