淡路島方面への分岐を過ぎて、第二神明道路をさらに西へ。東経135度の子午線を越えた先、神戸市域の西端に位置する神戸市西区岩岡町を目指す。
一般道に下りる。北に行けば稲美町、南や西に向かえば明石市。港町・神戸の面影はとうにない。一面に田畑が広がり、住宅や工場がぽつぽつと点在している。
田んぼに供給するためだろう。水路が網の目のように巡り、ため池がやたらと目立つ。
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絵に描いたような農村地帯にたたずむ木造の一戸建てを訪ねる。応じてくれたのは、兼業農家の辰己雅彦さん(60)。ため池について話を振ると「水が豊富だから多いのではないですよ。水が少ないから必要なんです」と笑った。
ため池といえば、稲美町をはじめ東播磨地域のイメージが強い。だが、兵庫県のデータによれば、東播磨3市2町の554カ所に対し、西区だけで556カ所とほぼ同じ。高層ビルが連なる神戸の都心部からは想像できない数だ。





















