前田精版印刷所(三木市大村)の社員食堂を使った毎月1回の子ども食堂で、多彩な食事とともに社員たちが交代で企画する催しが好評だ。紙の魚の釣り大会や紙のピンを倒すボウリング、紙相撲といった同社の「強み」をフル活用した企画の一方で、銀行員が講師を務め、お金について学ぶ講座も開催。子ども食堂の担当者は「どんな会社かを広く知ってもらう機会にもなっている」と話す。(小西隆久)
■社員が部署を横断し1カ月交代で企画・運営
同社は1959(昭和34)年創業の総合印刷会社。名刺やチラシ、カタログなどから、三木金物などに使う包装資材まで幅広く手がける。昨年7月、「会社として社会にできることを」と、普段は従業員が使う社員食堂を第3土曜に開放し、市内9カ所目の子ども食堂をオープンした。