1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から30年。当時、国内外から寄せられた支援に対する被災地の気持ちを「感謝と友情 Thanks&Friendship」のテーマに込めた「神戸マラソン2025」(神戸新聞社など共催)が16日に行われる。2011年の第1回大会から発展と進化を続けてきたレース。今年はコースの変更と大会の格式向上という新たな節目を迎える。

松本俊裕氏

実行委員会会長(兵庫陸協会長)松本俊裕 震災30年 次世代に語り継ぐ

 ランナーの皆さま、神戸マラソン2025へのご参加を心から歓迎いたします。

 2011年にスタートした神戸マラソンは、11月16日に開催する「神戸マラソン2025」で13回目を迎えることになりました。そしてコースが新しくなり次のステージに進みます。

 ここまで発展することができましたのは、ランナーはもちろんのこと、数多くの皆さまの温かいご支援のおかげであると改めて深い感謝の念を抱いております。

 また、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えた大会であり、神戸マラソンの原点である、「感謝と友情 Thanks&Friendship」のテーマのもと、復興への歩みを振り返り、未来への希望を紡ぐ場として、これまでの思いを乗せて経験を次の世代に語り継いでいきたいと考えています。

 初めて大がかりなコース変更を行ったことで、終盤の高低差が解消し、これまでより記録が出しやすいコースとなります。そこで今大会ではMGCシリーズ2025-2026(男子G3/女子G3)にも加盟したことで、エリートランナーによるレベルの高いレースとおのおののランナーの好記録が期待されます。さらに、震災を経験していない若い年齢層への「U30初出場枠(震災30年特別枠)」とコース沿道となる皆さまへの「神戸・明石市民枠」を新たに設け、多くの方にエントリーしていただきました。

 これからの神戸マラソンが、「競技性の高いレース」と「市民ランナーも楽しむことができるレース」を兼ね備え、すべてのランナーの挑戦を後押しし、さらに魅力ある市民マラソンとなるよう願っております。

 結びになりますが、この大会を支えていただいている共催、協賛、協力企業、関係団体、ボランティア、県民・市民すべての皆さまに心から厚くお礼を申し上げます。

斎藤元彦氏

兵庫県知事 斎藤元彦 兵庫・神戸から感謝を届ける

 いよいよ、神戸マラソン2025が開幕します。

 多くのランナーやご家族、ご友人の皆さん、ようこそ兵庫・神戸へお越しくださいました。心から歓迎します。

 今年は阪神・淡路大震災から30年の節目に当たります。「感謝と友情 Thanks&Friendship」を大会テーマに掲げる神戸マラソンは、震災からの復興の記憶をつなぐとともに、兵庫・神戸の街から感謝の気持ちを届ける活動を続けてきました。

 13回目となる本大会は、コースを西に延ばして、折り返しを明石海峡大橋や淡路島の絶景が望める明石市大蔵海岸とし、フィニッシュを神戸で人気の観光スポットが集まる神戸ハーバーランドとする新しいコースで開催します。

 ランナーの皆さまには、より競技性の高まったフラットなコースを舞台に、日頃の練習の成果を存分に発揮されることを願っています。

 また、本大会は、マラソンの年間王者を決定するMGCシリーズ2025-2026(男子G3/女子G3)となっており、トップレベルの選手による白熱したレース展開も期待されます。沿道で応援される皆さまには、港町神戸ならではの景色・にぎわいとともに、こうした大会の魅力を楽しんでいただきたいと思います。

 最後に、大会を支えていただいているボランティア、関係者の皆さまに厚くお礼を申し上げますとともに、本大会が、皆さまにとって素晴らしい大会となることを願い、あいさつといたします。

久元喜造氏

神戸市長 久元喜造 震災と復興の教訓国内外へ

 ようこそ神戸へ!

 全国各地、また海外から神戸マラソンにご参加いただき、ありがとうございます。

 神戸マラソン2025は、1995年1月の阪神・淡路大震災から30年が経過して迎える大会として、2025年11月16日に開催されます。

 改めて復興を果たした神戸市の姿をお見せし、これまでの感謝の気持ちを伝えていくとともに、震災の経験と教訓を風化させることなく、国内外へ発信してまいります。

 今大会は待望の新コースにて初開催を迎える運びとなり、折り返しが明石市の大蔵海岸、フィニッシュはみなとまち「神戸」を象徴するウオーターフロントの神戸ハーバーランドに変わります。

 コース変更に当たり、明石市長・明石市議会・明石市経済界をはじめ、沿道の事業者、市民や関係者の皆さまの多大なご理解とご支援に改めて御礼申し上げます。

 昨年を大きく上回るエントリーがあり、特に海外からのエントリーは過去最高を記録したことから、新しいステージに進む神戸マラソンに対するランナーの皆さまの期待を感じております。どうぞ新しくなったコースの魅力を存分に楽しんでください。

 神戸のまちは2025年4月から国際チャーター便の運航が開始されるなど大きく変わろうとしています。神戸マラソン2025が皆さまの最高の思い出につながり、さらにマラソンを通した海外との交流が促進されることを期待しております。

 最後になりましたが、沿道の市民・ボランティア・事業者をはじめ、神戸マラソンを支えてくださる全ての皆さまに心より敬意と感謝を表します。

 世界中から神戸を訪れる皆さまに、ホスピタリティーあふれるおもてなしができますように、引き続き皆さまのお力添えをお願い申し上げます。