高齢女性の詐欺被害を防いだとして、兵庫県警加古川署は、但陽信用金庫平野支店(加古川市加古川町平野)に署長感謝状を贈った。同署などは6月、同支店からの通報をきっかけに、不要な水道工事を持ちかけ、代金をだまし取ろうとした詐欺未遂容疑などで、神戸市の20代の男2人を逮捕した。左山元彦署長は「詐欺は摘発が難しい。積極的な声がけが突破口になった」と賛辞を送った。
感謝状が贈られたのは、同支店の森角久美子さん(42)と沖宗玄支店長(52)。同署などによると、5月26日午前、市内の80代高齢女性が現金440万円を振り込むために同店を訪れた。女性は「家に来た業者に水漏れを指摘され、工事を契約した。お金を振り込みたい」と話した。
森角さんが女性の通帳を確認すると、直前に200万円ほどの取引の履歴があった。連続する高額取引に違和感を覚えた森角さんは、女性に詐欺の可能性を伝えた。女性は「若い男が突然、敷地内に入ってきて水漏れを指摘された。家で今も工事をしている」と説明。詐欺を確信した森角さんは、沖支店長に報告すると同時に同署に通報。女性は現金の振り込みを思いとどまり、被害は食い止められた。
さらに沖支店長は、警察の到着を待つ間に、営業のふりをして女性宅に確認に向かった。家の敷地内には、周囲の様子を気にかける若い男が1人。沖支店長は「家の前を通りかかると、こちらをじっと見つめてきて視線を外さなかった」と男の様子を振り返った。
支店に戻った沖支店長は、警察に事情を説明し、男2人の逮捕につながった。(斎藤 誉)
























