昼下がり、花山院菩提寺(かざんいんぼだいじ)(兵庫県三田市尼寺(にんじ))の麓にあるそば店「手打ち蕎麦処(そばどころ) 花山」に入った。趣深い古民家の入り口をくぐると、目に飛び込んできたのは、壁一面のスピーカーやアンプ。店内を流れるジャズの音色が心地いい。
店主の友末新二さん(61)に聞けば、オーディオ好きな前店主が置いたものだとか。2022年に今の店をオープンした際、一部を引き継いだという。
ステレオを手がけたのは「遊音工房」(京都府)の人見隆典社長(67)。約50年前のスピーカーを改造したり、オーダーメードで作ったりした逸品ばかりで、「小さな音でも高音質のまま隅々まで行き渡り、そばの邪魔はしませんよ」と人見社長。ちなみに購入もできるそう。少し大きいですが、お土産にいかがですか。(尾仲由莉)