自分や友人を大切にする方法を生徒たちに伝える竹内志津香さん=八景中学校
自分や友人を大切にする方法を生徒たちに伝える竹内志津香さん=八景中学校

 若者の自死が問題となる中、自分や友人の心のケアについて学ぶ講座が八景中学校(三田市八景町)であった。NPO法人ゲートキーパー支援センター(伊丹市)の竹内志津香理事長が「大切な自分、かけがえのない友達」と題して講演し、全校生徒約510人に心の持ちようや悩み事の聞き方などを伝えた。(尾仲由莉)

 新型コロナウイルス禍以降、小中高生の自殺者数が全国的に増加傾向にある。また、三田市地域福祉課によると、市内では20~30歳代の自殺者数の比率が全国より高いという。こうした現状を踏まえ、2018年から市職員向けに行ってきた自殺予防の講座を、今年は市内3中学校で開催することになった。

 ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気がつける「心や命の門番」。竹内さんは「声をかけて必要な支援につなげ、自分も見守り続ける一員になる。できることをやったらみんなゲートキーパー」と生徒たちに呼びかけた。