梅雨が近づく中、兵庫県三田市大原のため池で、希少種のモリアオガエルが産卵のシーズンを迎えた。水辺の樹上に白い泡状の卵塊を産み付ける習性があり、1週間ほどでふ化。やがて、オタマジャクシは池に落下し、水中で成長する。(山本 晃)
モリアオガエルは日本固有種。県内では低地から山地まで広く生息が確認されている一方、近年ではいくつかの繁殖地で個体の減少も示唆されているという。県版のレッドリストでは、絶滅の危険が増しているとされるBランクとなっている。
ため池の近くに住む女性(79)によると、今年は4月初めから鳴き声が聞こえるようになり、5月21日にはカエル2匹を確認。その後、卵塊も複数見つけたという。
女性は毎年、この池でモリアオガエルの観察を楽しみにしている。日が差すと姿を見せなくなるといい、「雨が降るのが楽しみ」。
夜行性ながら、午後の取材時には2匹が、バラの木の枝で寄り添ったり、離れたりする姿が見られ、女性は「お話でもしているのかしら」といとおしそうに見つめていた。























