赤穂市役所=赤穂市加里屋
赤穂市役所=赤穂市加里屋

 赤穂市議会は議会運営委員会を開き、議員定数(現行18)を1減らし17とすることを決めた。関連の条例改正案を22日に開かれる定例会の本会議に提出する。賛成多数で可決される見通し。来年春の市議選から適用される予定。

 同市議会の議員定数を巡っては、市連合自治会が2019年10月、市の財政難を理由に定数2減を求める要望書を議会に提出。それを受けて議会側は、21年の市議選は現行の定数で行い、当選議員で定数削減の可否を議論するとして、結論を先延ばしにしていた。

 昨年12月の全員協議会では、議長を除く17議員のうち10議員が定数17の削減案を提出。3議員が現状維持、別の3議員が2減の定数16、1議員が3減の定数15を提示していた。赤穂と人口規模が近い他の自治体と比べて現行でも平均値に近いが、市の財政状況や人口減少などから削減を求める声が多く上がった。

 同市議会の議員定数は、08年に4減の20となり、12年に2減の18となった。議会事務局によると、さらに1減った場合、報酬や政務活動費、行政視察費など年間計約680万円の経費削減が見込まれるという。(小谷千穂)