県立大学西はりま天文台(佐用町西河内)の「なゆた望遠鏡」が国立科学博物館(東京)の重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)に登録された。「なゆた」は一般向けに公開する望遠鏡として世界最大級。恒星の二重の輪の構造を発見するなど国際級の学術成果を上げており、同博物館から「科学技術の発展に重要な成果を示している」と評価された。(西尾和高)
■教育研究、一般向け公開の役割も
「なゆた」は口径(反射鏡の直径)2メートル。高さ5メートル、幅4メートル、奥行き2・5メートル。2004年、公開望遠鏡として一般向け星空観察会で利用するため、建設費約7億円で同天文台に設置された。大学関係者らが研究観測でも利用している。