山あいを彩るウメの花が、坂本梅園(兵庫県上郡町岩木丙)で見頃を迎えている。近くに住む坂本彰利さん(75)が所有する約7千平方メートルの斜面に、「鶯宿(おうしゅく)」「白加賀」など約10種類120本が咲き誇り、甘い香りを漂わせている。
同園の歴史は明治時代にさかのぼる。岩木地区出身の政府高官で殖産興業に尽くした大鳥圭介の薦めで、桑園として開墾された。養蚕業が衰退した昭和初期以降は坂本さんの祖父がウメに植え替え、親子3代にわたって丹精してきた。
今年は2月下旬の陽気に恵まれ、例年より半月以上早く開花。園内をゆったり歩くと、清楚な白の花びらが醸す気品や、薄紅色に染まったみやびやかな咲き姿にも心奪われる。のどかな春景色を眺めた人たちは「花が山の稜線(りょうせん)とも溶け合い、見事な美しさ」と息をのんでいた。
花盛りは3月下旬まで。石戸公民館(駐車場利用可)から徒歩10分。見学自由。かみごおり観光協会TEL0791・57・2611(佐藤健介)
























