今年で着工100年を迎えた神戸税関の庁舎。重厚な造りが、歴史の重みを語る=神戸市中央区新港町
今年で着工100年を迎えた神戸税関の庁舎。重厚な造りが、歴史の重みを語る=神戸市中央区新港町

 関東大震災が発生した100年前、壊滅的被害を受けた横浜港に代わる「帝国の大玄関」として脚光を浴びたのが神戸港だった。港町のシンボルともいえる神戸税関庁舎は当時、建設が始まったばかり。急きょ耐震構造を大胆に強化したその壮麗な庁舎は、阪神・淡路大震災の激震にも耐え、今や世紀を超えた名建築として人々に愛される。