サンテレビ本社に掲げた阪神タイガースの主力選手のサイン入りフラッグを前に喜ぶスポーツ部のメンバー=神戸市中央区東川崎町1
サンテレビ本社に掲げた阪神タイガースの主力選手のサイン入りフラッグを前に喜ぶスポーツ部のメンバー=神戸市中央区東川崎町1

 プロ野球阪神タイガースが、18年ぶりにセ・リーグ優勝を決めた14日の巨人戦。サンテレビジョン(神戸市中央区)が担当した地上波テレビ中継の関西地区の平均世帯視聴率が、20・8%(速報値)だったとビデオリサーチが公表した。1997年に同社が調査を始めて以来の最高を更新した。開局した69年から続ける看板中継「サンテレビボックス席」は、試合終了まで延長放送することでファンに支持されており、面目躍如の記録達成となった。(津谷治英)

 阪神戦中継は人気で、関西の民放にとって視聴率獲得を期待できるコンテンツ。放送枠争いはし烈で、年間予定は毎年2月ごろ、球団と各局の協議、交渉で決まる。開幕直後の2カ月は各局とも1日でも多く得ようと、努力する。

 阪神一筋に放送を続けるサンテレビは勝敗、順位に関係なく年間を通じて中継を組む。8月に高校野球で本拠地の甲子園球場が使えない間も、対戦相手の球場に出かけてきた。快進撃に担当者は「広告枠が順調に確保できた」と喜ぶ。