プロ野球は今季、セ・リーグの阪神タイガース、パ・リーグのオリックス・バファローズと関西勢がそろってリーグ制覇を遂げた。ともにクライマックス・シリーズ(CS)を突破し、日本シリーズでの対戦を望む関西のファンは多い。両球団の戦力を分析した著書を執筆したジャーナリストの喜瀬雅則さんは「タイプが正反対のチームだが、それぞれ選手補強が功を奏した」と解説する。59年ぶりとなる関西2球団同時優勝の要因を聞いた。(津谷治英)
喜瀬さんは神戸市灘区出身。関西学院大(西宮市)を経て新聞記者となった。阪神担当(トラ番)を務めたほか、岡田彰布監督が指揮を執った際のオリックスも取材するなど両球団の取材経験が豊富。現在はフリーで、2021年に「オリックスはなぜ優勝できたのか」、今春には「阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?」(いずれも光文社)を出版した。2冊が注目するのは選手の補強だ。
オリックスは3連覇直前の2年間は最下位、阪神も17年間リーグ優勝から遠ざかっており、ともに本格的立て直しを迫られていた。
























