高齢化や孤立と多様化するひきこもりの相談機関「たらぶ」(神戸市東灘区)が、対応が遅れてきた女性のケアに乗り出す。昨年12月に開設し、本人や親の悩みを聞いたり、医療や心理の専門家、交流の場を紹介したりするプラットフォーム機能を目指してきた。4月から兵庫県の委託で女性専用のオンライン居場所を運営。阿部さき子代表は「その人にあったケアを一緒に考え、女性限定の交流の場も開きたい」としている。(津谷治英)
内閣府や県の調査によると、2023年のひきこもり推定数は約146万人。当事者が50代、親が80代とともに高齢化する「8050問題」、全体の半数を占める女性のケアが課題となっている。