兵庫県議会本会議で、元西播磨県民局長の文書問題について答弁する片山安孝副知事(中央)と、席に座る斎藤元彦知事(左)=10日午後、県公館
兵庫県議会本会議で、元西播磨県民局長の文書問題について答弁する片山安孝副知事(中央)と、席に座る斎藤元彦知事(左)=10日午後、県公館

 兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事や県幹部らを批判した文書を巡り、片山安孝副知事が今月に入り、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置議案の提出を決めた県議会自民党県議団(36人)に対し、自身の辞職と引き換えに議案を提出しないよう依頼していたことが分かった。自民は応じないとみられ、片山副知事は取材に「議会との調整は副知事の業務。状況は変わり、今は任期を全うして知事に尽くすのが業務だと思っている」と答えた。

 10日の県議会本会議で、自民の伊藤傑議員(神戸市須磨区選出)が会派への打診を明らかにした。伊藤議員は「自分が全責任を負って辞職するから百条委員会をやめてくださいと、執行部や議会運営委員長らに相談したのか」とただした。