災害と女性をテーマにインタビューに応じる内閣府の岡田恵子男女共同参画局長=東京・永田町
災害と女性をテーマにインタビューに応じる内閣府の岡田恵子男女共同参画局長=東京・永田町

 1995年の阪神・淡路大震災では、兵庫県内の死者(6402人)のうち、女性が男性より967人多かった。内閣府男女共同参画局はその差に着目し、自治体職員らの防災研修で伝えている。岡田恵子局長(56)に狙いなどを聞いた。(中島摩子)

-阪神・淡路をはじめ、過去の災害では男女で死者数に差が出ている。

 「阪神・淡路当時の民間調査を見ると、木造の集合住宅で1人暮らしをしていた女性が被害に遭っていた。東日本大震災でも高齢女性の死者数が多い。熊本地震は災害関連死が多いが、エコノミークラス症候群は女性や高齢者に発症リスクがあるといわれる」

-防災研修で阪神・淡路の死者数を伝える理由は。