日本維新の会と兵庫県議会第2会派「維新の会」などが連名で、斎藤元彦知事に辞職と出直し選挙をするよう申し入れたことを受け、斎藤知事は9日夕、県庁で報道陣の取材に応じ「県民の負託を受けて知事になった。自分がどういうふうに道を進んでいくかは自分が決めることが大事」として、辞職を否定した。
県議会では、最大会派の自民党も12日に斎藤知事に辞職するよう申し入れる方針を示している。公明党、ひょうご県民連合、共産党も同調し、全5会派が辞職要求する公算が大きくなっている。
斎藤知事は「施策や来年度予算の議論を加速させるのが責務だ」と述べた。
この状況で県政を進められるかと問われると「着実に進めて、準備もできている」と主張。「(県の)イベントは、セキュリティー上の問題で私が出席を見合わせた方がいいと言われたこともあるが、開催できている。本質的な意味で、県政が重大なかたちで停滞していたり、県民や事業者に支障が生じていたりする状況ではない」と持論を展開した。(鈴木雅之)