兵庫県議会で不信任決議を受け、30日付で失職して出直し選挙に立候補すると表明した斎藤元彦知事は27日夕、失職前の最後の公務を終えた。「しばらく知事が不在となる。県民のみなさんに改めて心からおわびを申し上げたい」と約2秒間頭を下げ、3年間働いた県庁を後にした。
斎藤知事は午前10時過ぎに登庁。午後には幹部職員が出席した政策会議に臨むなど公務をこなした。
午後5時50分ごろ、報道陣や市民が待ち構える県庁2号館1階のロビーに姿を見せた斎藤知事。「行く先々でいろいろな人と出会い、いろいろ見たり、したりした。素晴らしい兵庫県」と振り返った。また「3年間、コロナ対策や若い世代の施策をやってきた。みなさんに届くことを期待している」と改めて自身の実績をアピールした。
最後は、維新県議や支援者と握手を交わし、公用車のアルファードに乗り込んだ。後部座席から、何度もおじぎをしながら家路に就いた。(門田晋一)