阪神・淡路大震災の発生から30年を前に、山肌にともされた「1・17」の電飾=14日午後、神戸市中央区港島1から(撮影・大田将之)
阪神・淡路大震災の発生から30年を前に、山肌にともされた「1・17」の電飾=14日午後、神戸市中央区港島1から(撮影・大田将之)

 阪神・淡路大震災から17日で30年となるのを前に、神戸市は14日、市街地から望む六甲山系の堂徳山に「1・17」の電飾をともした。当初は10日から点灯する予定だったが、機器の不具合で4日遅れとなった。

 普段は「KOBE」や北前船の図柄が点灯し、神戸のランドマークとして親しまれる山麓電飾。市は2019年から震災の記憶継承を願って特別な点灯を実施しており、市民に近づく節目を知らせる役割も担う。

 午後5時過ぎ、日没に合わせてKOBEの文字の下に縦12・7メートル、横20メートルの1・17が浮かんだ。市によると、日の出と日没に合わせて電飾に信号を送るタイマーに不具合があり、復旧に時間を要したという。

 15日と17日は日没後から午後11時まで点灯。16日は翌17日の日の出(午前7時ごろ)までともり、震災発生時刻の午前5時46分にも眺められるようにする。

 JR三ノ宮駅前の「ミントビジョン」や三宮センター街の大型スクリーンでは、17日まで前年の追悼行事「1・17のつどい」を記録した映像を放映している。(井沢泰斗)