昨年3月の告発文書問題以来、兵庫県政を巡る根拠のない臆測や誹謗(ひぼう)中傷が、交流サイト(SNS)を中心に飛び交い続けている。同11月の県知事選では虚偽情報が大量に拡散されたが、選挙後もこうした中傷は後を絶たない。専門家は「一義的には発信者の問題だが、県政の混乱が今の状況を生み出した要因。県が組織として抑制を呼びかけるべきだ」と指摘する。
「SNSは見ないようにしているが、書き込みを見た知り合いから責められるのがつらい。恐怖を感じる」
18日に亡くなった前県議の竹内英明氏(50)は、所属していた会派「ひょうご県民連合」の議員にそう話していたという。
竹内氏を巡っては「県警で取り調べを受けていた」「近く逮捕される予定だった」などと虚偽の情報が拡散されていた。