2024年に本紙に掲載された優れた広告に贈られる「神戸新聞広告賞」の表彰式が4日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルであった。受賞した14作品に、神戸新聞社の高梨柳太郎社長らから表彰状が贈られた。
申請のあった37編の広告作品の中から、有識者らでつくる委員会(委員長=難波功士関西学院大社会学部教授)が選定。最優秀賞は、昨年11月10日の朝刊にカラー見開きで掲載された六甲バターの「チーズと言えない植物性について」が選ばれた。
同作品は、11月11日の「チーズの日」に合わせ、環境負荷が少なく、食の多様性にも配慮した植物性のチーズ代替食品を紹介。あえてチーズではないと宣言する刺激的なフレーズと、緑一色の紙面にほぼ文字だけで表現した「読ませる広告」が高く評価された。
六甲バターの塚本浩康社長は「2025年大阪・関西万博では、すべて植物性素材を使ったメニューを提供するレストランを出店する。子どもたちの未来に少しでもいいものを残していきたい」と話した。