文書問題に関する百条委報告書の採決を諮る兵庫県議会本会議=5日午前、神戸市中央区、県公館(撮影・小林良多)
文書問題に関する百条委報告書の採決を諮る兵庫県議会本会議=5日午前、神戸市中央区、県公館(撮影・小林良多)

 5日の兵庫県議会本会議で賛成多数で了承された県議会調査特別委員会(百条委員会)の報告書採決では、兵庫維新の会から離党勧告を受けた増山誠議員(無所属)と、同日に維新に離党届を提出した白井孝明議員が反対した。兵庫維新の会から除名処分を受けた岸口実議員(無所属)は採決時に退席した。

 増山氏は反対討論で、県の対応が公益通報者保護法に違反する可能性を指摘した報告書に対し「議論が尽くされたとは言いがたい」などと主張した。

 岸口氏は先月まで百条委の副委員長を、増山氏は委員を務めていたが、昨年の知事選期間中に非公開情報や真偽不明の情報を政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に提供した問題が発覚し、それぞれ委員を辞任した。白井氏も知事選期間中に、立花氏と連絡を取り合っていたことを認めた。