兵庫県の告発文書問題を調べる第三者調査委員会の藤本久俊委員長(左から2人目)から調査報告書を受け取る小畑由起夫県代表監査委員(右)=19日午後、神戸市中央区、兵庫県庁
兵庫県の告発文書問題を調べる第三者調査委員会の藤本久俊委員長(左から2人目)から調査報告書を受け取る小畑由起夫県代表監査委員(右)=19日午後、神戸市中央区、兵庫県庁

第12章まとめに代えて

 兵庫県は、北は日本海、 南は瀬戸内海に面している。県内には大都市もあれば、自然豊かな農村、漁村もある。山間部もあれば、港湾地城もある。令和7年2月現在、約532万人が暮らすが、住民が県政に望むところは、地域、職業、年齢、性別等によりさまざまである。

 県当局の仕事は、住民の多様な願いを受け止め、複雑に絡み合う利害を調整し、光の当たらないところにも目を配り、取り残される者のない社会を実現していくことである。

 政治は、少数の優秀なエリートだけで行いうるものではない。現場の職員が献身的に働くことにより初めて実を結ぶものである。そのためには、職員がやりがいをもって職務に励むことのできる、活力ある職場でなければならない。

 活力ある職場となるためにパワハラはあってはならない。パワハラは、直接の被害者に精神的、身体的ダメージを与えるにとどまらない。周囲の職員を含め、就業環境を悪化させ、士気の低下を招く。職員の士気が低下したとき、県政は停滞する。その被害を受けるのは県民である。