任期満了に伴う兵庫県上郡町長選(6月24日告示、同29日投開票)に、前副町長の樫村孝一氏(66)が無所属で立候補する意向を固めたことが15日、分かった。関係者によると、樫村氏は「改革で人口減少にあらがう」と、後援者らに意欲を示しているという。
樫村氏は上郡高校を経て測量の専門学校を卒業後、1978年に入庁した。建設課長や危機管理監兼住民課長などを歴任。2016~21年に副町長を務めた。
樫村氏は、既存の住宅団地への移住者増を目標に掲げ、「若年層から高齢者までが暮らしやすい新たな環境が必要」と強調。公共交通の充実に加え、歴史資産の保存・活用、在宅介護の支援強化も進めるとした。
同町長選では、現職の梅田修作氏(56)と、元衆院議員秘書の琴川邦寛氏(70)が、いずれも無所属で立候補することを表明している。(佐藤健介)